
GENTEMSTICKファンの視線が後発の『BARRACUDA HIGH PERFORMANCE』に集まりがちに感じますが、今回は”元祖”『BARRACUDA』を紹介します。
スペック・特性
特長
テーパーが少なく、フィッシュテールの溝がかなり浅い『BARRACUDA』は、オールラウンドフィッシュとして様々なゲレンデ・コンディションに対応するようにデザインされています。また、ノーズの太さはGENTEMSTICK全板の中で2番目に太く、パウダーでの浮力があります。
形状
構造 :ACCEL CAMBER 全長 :1586mm フレックス:柔らかめ トーション:硬め テール形状:フィッシュテール

ゲレンデ地形・コンディション
太さのあるこの板はパウダーで十分な浮力があります。
また他のフィッシュテールの板と比べると小回りも効きやすく、ゲレンデでの使い勝手がよい板と言えるでしょう。
滑りのスタイル
- パウダーを楽しみたい方
- 突破力のある板をお探しの方
- 足が大きい方
板インプレッション
長すぎず短すぎない丁度いいサイズ感で扱いやすく、小回りが効きカービングしやすい板です。
何より特筆すべきはその突破力。
グイグイ進んでいき、ライダーを引っ張ってくれるような力があります。
乗り味としては、板に重量感があり雪面にビッタリと接地する安定感があります。
フレックスは柔らかめなのですが、テーパーがあまりなく、トーションが硬いため、ターンの際は乗り手が板を捻らせてエッヂを食いつかせる必要があります。
乗り方のイメージは、ターンの前半でボードの先端に荷重をさせてキッカケを作り、エッヂが食い込んだら中盤からガチッと荷重、そして後半は後ろ側へ荷重を移していき、フィッシュテールの先端までエッヂを使い切る!というイメージです。
ターンの中盤から後半の『キュイーン!』という伸びとキレは他の板では味わえない疾走感があります。
またフィッシュテールの後半までエッヂを使うというのが、言葉では簡単なのですが実際に乗ると難しいので極めていく過程もゲンテン乗りにとっては醍醐味となるのではないでしょうか。
オールラウンドフィッシュと謳われている『BARRACUDA』ですが、より細く、より柔らかい後発の『BARRACUDA HIGH PERFORMANCE』の方がオールラウンドに感じます。
これは元祖『BARRACUDA』が劣っているという訳では決してなく、元祖の方がより尖った個性を持っている印象があります。
元祖には程よい硬さがあり、大きなターンをキメる安定感・突破力があります。
また、元祖は幅があり、硬めなので大柄で脚力のある方の方が楽しめるかもしれません。(ただし、近年は柔らかめな仕上がりになっているようです。)
みんなのインプレッション大募集!(乗り味やアングルなどのコメントをお待ちしています)