
フィッシュテールが目を引くBIGFISHやROCKETFISH、新進気鋭のTHE CHASER HIGH PERFORMANCEなどのラインナップを有するALTERNATIVEシリーズ。
今回はFLYFISKを日本人の体格にあわせてつくりなおしたという隠れた名機『HORNET』について紹介します。
スペック・特性
特長
超ショートボードの決定版。こう言い切ってしまう程、もしあなたがこの板のフィーリングにフィットすれば新たなマジックボードの一本になるだろう。
MADS JONSSONの為にデザインした”FLYFISK”と”ROCKETFISH”のボトムラインをベースに編み出されたシリーズは、ダイアモンドテールとポインティーノーズと言う組み合わせに、アクセルキャンバーを持った新世代のためのGENTEMSTICKフラッグシップシリーズだ。
https://www.gentemstick.com/productsDetail/id_374/
形状
構造 :ACCEL CAMBER
全長 :1487mm
フレックス:柔らかめ
トーション:柔らかめ
テール形状:ダイヤモンドテール
ゲレンデ地形・コンディション
『HORNET』は他のALTTERNATIVEシリーズの板と比べるとサイズが小さく、非常に取り回しがよく小回りが効く板です。
幅が小さいゲレンデ、地形のうねり・滑走者の多さにより、タイトでクイックなターンが必要なゲレンデ、壁当てなどの地形遊びができるゲレンデでは活躍間違いなしの板といえるでしょう。
滑りのスタイル
- タイトでクイックなレスポンスを楽しみたい方
- カービングもトリックも楽しみたい方
- 壁当てやうねりなどにあわせて地形遊びを楽しみたい方
板インプレッション
『HORNET』はACCELCAMBERという構造を採用しています。
下図のとおり、ターンの際に荷重することでエッヂが雪面に食い込み、ゲレンデにおいて安定感あるターンをすることができます。

『HORNET』はROCKETFISHと同様のボトムラインで、テール形状はダイヤモンドテールになっています。
テールの抜けが良く操作がしやすいため、『あらゆる地形やコースに対応できる板』です。
フェイキーライディングへも対応することができます。
フィッシュテールと比較して、テールが割れていない分、テールのしなりがなくなり、荒れたバーンでもテールの安定感が増し、安心して乗ることができます。
また、ソールがコンベックス形状になっており、『スムースなターンの取り回し』を実現します。
ノーズ側は太く、板を倒した際にしなりと伸びのあるターンを実現することができます。深雪やパウダーのコンディション下においても十分な浮力があります。
ALTERNATIVEシリーズ特有の太いNose Widthにより、うしろ足を踏み込むことでノーズの先端が浮き上がり、浮力を得ることができるため、いわゆる『SNOW SURF』ライクな乗り心地を得ることができます。
『HORNET』のレスポンス・取り回しは『ものすごくいい』です。
これらの特長は先に述べた点に加えて、有効エッヂ率(EF.edge / Length)の値が69%とDRIFTERに次いで2番目に小さいことからも頷けます。
さらに、『HORNET』は抜群の安定性を誇ります。
これは接地面率(Running Length / Length)の値が63.89%とSPEEDMASTER・THE CHASER HIGH PERFORMANCEに次いで長いというスペックに裏打ちされているでしょう。
ALTERNATIVEシリーズでは、フィッシュテールのROCKETFISH、BIGFISH、SUPERFISH、最近ではTHE CHASER HIGH PERFORMANCEがファンの視線を集めがちですが、『HORNET』もまた違った乗り味を持った素晴らしい板ですので、ぜひ乗り比べをして、それぞれの板の個性を感じ楽しんでいただければと思います。
みんなのインプレッション大募集!(乗り味やアングルなどのコメントをお待ちしています)